保険の勉強38_保険にもコストが上乗せされている

私たちの身のまわりにあるモノは、「原材料」に「人件費」や「事務コスト」を上乗せして値段が設定されています。


保険商品の場合は保険料のうち、将来の保険金支払いの元手となるお金を【純保険料】、人件費・事務コストの部分を【付加保険料】といいます。


【純保険料】は、「保険会社が死亡保険金を支払う元手のお金」と「満期保険金を支払う元手のお金」にわけられます。
※掛け捨て型の保険料が安いのは、満期保険金がないからです。


別々に計算された【純保険料】と【付加保険料】を合計した金額が、契約者が支払う保険料となっています。


将来の保険金支払いの元手となる【純保険料】に関しては、男女別、年齢別に人が亡くなる確率をまとめた統計に基づいて計算されているので、各社の差が出ることはほとんどありません。


保険会社によって保険料に差が出る理由は、各保険会社の人件費・事務コストなど(販管費・利益)の差です。
保険会社のコストはざまざまで保険を販売する営業社員や事務スタッフ、通信費、事務所賃料、新商品のパンフレット作成やテレビのCMなどの広告宣伝費などがかかります。
保険会社はそれぞれのコストがいくらかかるかを見積り、予定事業費率として保険料に反映します。


保険会社のコストは、株式の売買委託手数料のように、私たちに見える仕組みではありません。
ごく一部の保険会社を除いては、いくらの【付加保険料】を上乗せしているか発表していません。
保険料の割安な保険に入ろうと思ったら、保証の似ている複数の商品を比較することをオススメします。

“年に一度はお金の整理”

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